コンサート当選確率とがん検診

ちょっと真面目な話をしますね。



わたしは子宮頸がん検診の啓発をする保健師でもあります。

がんは今は治る時代です。
早期発見であれば9割が完治します。

「早期発見」であればです。

ですから、1,2年毎のがん検診を受けてほしいのです。

ですが私のがんは早期発見には至りませんでした。
もちろん子宮全摘すれば高い生存率ですのであまり心配はしていませんが。

じゃ毎年検診受けてなかったのかというと、毎年受けてました。
会社の健康診断の時期に子宮頸がん検診を婦人科に予約するようにしてました。

ちょうど2年前と1年前の1月はしっかり記憶があります。
どちらも陰性(変な細胞はないよ)でした。
ただ1年半前くらいから性交時に微量の出血があることが気になり、先生にもそのことを相談しましたが、細胞診が陰性だったことや内診では特に気になる所見はなかったそうで安心していました。

それから1年後の診察で細胞診をとる為に内診してもらった時に先生から気になる部分があるから精密検査を受けるよう他病院を紹介されました。


5日後予約をとり、細胞診と内診をしてもらいました。
「細胞診の結果が出てみないとわからないけど2センチくらいのしこりがある」

それから2週間後結果を聞きに行きました。
診察室の先生の画面に「腺癌」とあって。
あとは先生の言葉もあんまり覚えてないし説明に「はい」と言うことしかできなかったなあ。


さらに詳しく調べるために組織検査をする為に内診台に上がるんだけど涙が止まらなくてね。


いろんな知識あるから死ぬんじゃないかということはあんまり思わなかったけど、子供が産めないかもしれないことが意外にもショックで。
子供はいつかほしいなあ、そろそろかなあなんて思ってた頃だったし。
夫は1人っ子で両親も他界してて家族が減ることしか体験していない彼に家族が増えることを一緒に喜んであげることはもうできないのかもしれない。




15分の内診でそんなことが駆け巡ってた。






子宮頸がんの種類には大まかに2種類あって
扁平上皮癌が7割、腺癌が3割。
簡単に言うと扁平上皮癌がミカンの皮に出来るとすると腺癌はみかんの身にできるようなものかな。

子宮頸がん検診=細胞診は医療用のスポンジで子宮頸部の細胞を擦りとって変な細胞がないか確認する検査なんだけど、やっぱり皮をこすれば皮の細胞しかとれないんだよね。

察するに数年前からがん細胞はあったけど皮の部分の細胞しかとれてないからがん細胞がみつからなかったんだと思う。
「変な細胞がほんとはあるのに検査で変な細胞はみつからなかったよ」ていう偽陰性だったのね。
腺癌はこの偽陰性が出やすいがんの種類。
そうだよね。

検査精度が100%なんて検査は存在しない。


これは検診業界にいれば当たり前のことなので、見つからなかったのはしょうがないなあと客観的にとても見れてます。
むむ不運ねえ。


でまあここまでは普通にだれでも感じることなんですけどね。
わたし約8年もオタしてますんでね。
色々思うこともあるんです。


以下オタな私の心の叫び↓


検診なんて役に立たないってなるかもしれないけど、役にはたつよ!
だって7割の方の扁平上皮癌はみつかりやすいんだよ!
7割だよ?
コンサート当選確率7割って凄くない?
応募するに決まってる!
検診するにきまってる!
しかもこれ、復活当選の当選確率ね!

子宮頸がん検診で異常がみつかるのは1.1%
つまり、98.9%は異常なしの当選なの。
(99.9%だったら最高だったな)
偽陰性は当選した!と喜んでたらあとでチケット無効になって谷底に突き落とされる感じ)


ぜひ子宮頸がん検診うけてね(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)



以上です。
失礼しました。
たぶん当選確率と癌が見つかる確率比較できないけど、ほんと、がん検診は受けてもらいたい気持ちが大きいです。

ここ数年受けてない方、20歳過ぎてまだ受けたことがない方は今すぐ検診予約してくださいね!